目的
2024年5月に愛媛県の新居浜市で発生したカーブミラーの倒壊事故は、倒れてくるカーブミラーが小学生を直撃する瞬間の映像により、日本全国に驚きとともに、カーブミラーを設置している施設管理者へ適切な管理を求める機運が高まっております。ゴコウ株式会社では、カーブミラーを製造するメーカーとして、以前から、カーブミラーの保守点検管理の必要性を提案し続けております。
確かな保守点検で、公共施設の倒壊事故の危険を回避するとともに、施設が正しく本来の機能を維持できるように、保守点検の目的を正しく理解して、 的確な保守点検を実施する必要があります。
1.施設の老朽化及び腐食により発生する災害防止
2.設置基準や安全基準のチェックにより、強度不足などによる事故の防止
3.機能していない施設の早期発見
4.的確なデータ管理で、現状を把握し、施設管理の利便性を図る
2024.10.07
施設の倒壊事故が発生する多くの要因として、支柱などの腐食があげられます。道路反射鏡、標識、照明灯などの支柱の多くは、鉄を素材とした鋼管でで...
内容
保守点検の内容
まず、目視・触診検査を行います。
目で見てわかる施設の劣化の状態や異常の有無を調べたり、直接手で触れて施設の異常を点検します。
次に、打音・音響検査を行います。
ハンマーによる異常音の聞き取りを行います。鋼材の腐食やボルトの緩みなどの異常がわかります。
目で見えない鋼管の腐食状態を数値で表すことができる「非破壊検査」を行います。
超音波厚さ測定器によって、片面から支柱などの鋼管の厚みを測定します。目に見えない鋼管の腐食状態を数値に表すことで、信頼性と確実性がUPします。
さらに、詳しく調査する「探傷浸透試験」などの調査方法もあります。また、照明灯点検では、絶縁抵抗測定なども行います。
点検時には、必要に応じて、その場でできる補修作業も行います。
調整・締め付け・部品交換・防錆・応急処置等、その場で出来る保守業務を行います。
非破壊検査とは
運転者視点
本来の目的である交通事故防止に役立つカーブミラーにするためにはどうしたらよいでしょう。 まず、次のような方法でカーブミラーの正しい評価をします。 ポイントは運転者視点です。 停止線上、運転者視点で鏡面の写真撮影を行います。 その写真から、次の3つのポイントについてチェックします。
運転者視点
こんなミラーは危ない
ゴコウ株式会社では、社員1人1人が保守点検技術の向上と最新の保守点検技術の取得のため、定期的に「一般社団法人日本公共施設保守点検研究所」において、開催される講習会に参加し、「公共施設保守点検管理士」及び「公共施設保守点検技士」の資格を取得しています。